教育番組「わくわく☆探検隊」

 

第1話「ハンドルネームの起源を探る」

 

 

ポー太君「画面の前のみんな、こんにちは、僕はポー太って言うんだ。みんなも一緒に勉強しようね」

おねえさん「みんな、こんにちは。今日からみんなと、そしてこの変なぬいぐるみといっしょに勉強しようね」

ポー太君「おねえさん、変なぬいぐるみは酷いよ」

おねえさん「だって事実じゃない、それともぬいぐるみごときにお世辞を言えとでも言うの?」

ポー太君「…でも」

おねえさん「大体何よ、そのポー太君って名前は、投げやりもいいところね」

ポー太君「そんなの知らないよ、僕がつけた名前じゃないんだから」

おねえさん「じゃあ誰がつけた名前なの?原案の藤原さん?

ポー太君「舞台裏を明かすのは止めようよ…僕だってもっとまともな名前がいいさ」

おねえさん「例えばどんな名前?」

ポー太君「…アレックスとか」

おねえさん「燃やすわよ

ポー太君「怖いよおねえさん、そういうおねえさんはどういう名前なのさ」

おねえさん「私?『安藤奈津』っていうのよ」

ポー太君「おねえさんの方が投げやりな気がするのは気のせい?

 

 

ポー太君「さあ、今日はハンドルネームの起源を探りに行くよ」

おねえさん「先にハンドルネームがどういうものなのかを見ておこうね」

ポー太君「ハンドルネームって言うと…インターネットの世界で使う名前だよね」

おねえさん「そう、偽名のことね、じゃあ実際に使われているところをみてみようね」

 

 

***ひろさんが入室しました***

ひろ>待ち。

***カインさんが入室しました***

カイン>こんばんは>ひろ

ひろ>こんばんわー>カイン

カイン>今日は人が少ないな

ひろ>そうだね

カイン>今テレビ見てる?

ひろ>いえ、見てない

***000000さんが入室しました***

カイン>始めまして>000000

ひろ>始めまして、…変わった名前ですね>000000

000000>死ね

カイン>いきなりなんだ?

ひろ>お前荒らしか!

000000>うるさい、死ね

カイン>もう無視する?

ひろ>そうだな

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

カイン>・・・。

000000>死ね

***カインさんが退室しました***

000000>死ね

000000>死ね

ひろ>さようなら

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

***ひろさんが退室しました***

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

000000>死ね

***000000さんが退室しました***

 

 

おねえさん「これはあるチャットの風景ね」

ポー太君「おねえさん、なんだか荒らされてるよ

おねえさん「そうね、よりにもよってなんでこんなところを例にあげたのかしらね」

ポー太君「まあとにかくこの場合『ひろ』とか『カイン』がハンドルネームなんだね」

おねえさん「そうね、みんな本名がばれるとまずいからね

ポー太君「特に『000000』とかはね

 

 

ポー太君「じゃあ次はハンドルネームがどういう感じで考えられるのかを見てみようね」

 

ケースA 夏休み前の中学校にて

 

橋上「今日パソコン買うんだ」

吉井「おう、そうか、よかったな、どこのだ?」

橋上「え?よくわかんない」

吉井「なんだよ、覚えとけよ(軽く小突く)」

橋上「なんかゲーム貸せよ」

吉井「えー、お前に貸すとなかなか返ってこないしよー」

三木「そうだよ、はやく俺のドラクエ7返せよ(軽く小突く)」

橋上「ああ…」

三木「つーかお前もチャットにこいよ」

橋上「うん」

吉井「お前もハンドルネームつけなきゃな」

橋上「お前らはどんな名前なのさ?」

吉井「おれは『カイン』だ」

橋上「あー、お前の好きな小説からとったんか」

吉井「そうだ、悪いか(グーパンチ)」

橋上「意味もなく殴るなよ」

三木「うるせー(キック)」

橋上「三木はどんな名前なんだよ?」

三木「俺は下の名前からとって『ひろ』だ」

橋上「俺は何にしようかな…」

三木「もういいや、お前の名前は『虫』に決定」

吉井「おう、いいな、『虫』」

橋上「えー、やだよそんな名前」

吉井「いいじゃん、お前らしくって

二人「(軽く小突きながら)虫〜、虫〜」

橋上「(半泣きで)ひ、酷いよ…」

 

 

おねえさん「まぁ、こんな感じね」

ポー太君「おねえさん、この橋上君こそ『000000』なんじゃないの?

おねえさん「気にしちゃ駄目よ」

ポー太君「ていうかこれらの談話はどこから持ってきたのさ?」

おねえさん「さあ、ぬいぐるみの戯言は無視して次いくわよ」

 

 

ポー太君「次は最初にハンドルネームを使った人だよ」

おねえさん「一番最初にハンドルネームが考え出されたのもチャットだったのよ」

ポー太君「へぇ、そうなんだ」

おねえさん「18世紀のアメリカで考案されたのね、翻訳されたログを見て見ましょうね」

ポー太君「18世紀?

 

本名で成り立っていたころのチャット…。

 

***マイケルが入室しました***

マイケル>待ち

***ポールが入室しました***

ポール>やあ

マイケル>おう、久しぶり

ポール>繋いですぐで悪いけどちょっと飯食ってくるわ

マイケル>わかった

***ハンバーガーが入室しました***

マイケル>始めまして、変わった名前ですね。

ハンバーガー>死ね

マイケル>は?

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

マイケル>荒らしですか…。

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

***マイケルが退室しました***

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ポール>うわ!何これ!?

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ポール>つーかハンバーガーって誰?

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

***ポールが退室しました***

ハンバーガー>死ね

ハンバーガー>死ね

***ハンバーガーが退室しました***

 

 

ポー太君「おねえさん、やっぱり荒れてるよ

おねえさん「そうね、ハンドルネームの歴史は荒らしから始まったのね

 

ポー太君「第1回から常軌を逸した展開になった『わくわく☆探検隊』どうだったかな?」

おねえさん「来週もまたみてねー」 

ポー太君「え?来週もあるの?」

おねえさん「ネタがあればね」